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【弁護士が解説】遺産相続の際の専門家の役割、弁護士・税理士・司法書士の使い分けを紹介

遺産相続の手続きは、法的・税務的な問題が絡み合い、複雑なプロセスとなることが多いです。そのため、相続を円滑に進めるためには専門家の助けを借りることが重要です。しかし、遺産相続には弁護士、税理士、司法書士といった複数の専門家が関わる場合があり、それぞれがどのような役割を担うのか、どの場面でどの専門家を利用すればよいかを理解しておくことが大切です。本記事では、遺産相続における専門家の役割や、弁護士・税理士・司法書士の使い分けについて解説します。

目次

1. 遺産相続における専門家の必要性

遺産相続は、財産をどのように分配するかの問題だけでなく、法律や税金に関わる多くの手続きが必要です。例えば、遺産分割協議書の作成、相続税の申告、不動産の名義変更などが挙げられます。これらの手続きは、相続人間のトラブルを防ぎ、正確に進めるために専門知識が必要となるため、弁護士、税理士、司法書士といった専門家のサポートが不可欠です。

2. 弁護士の役割と活用場面

2.1 相続トラブルや訴訟の解決

弁護士は、遺産相続において法的なトラブルが発生した場合に頼りになる専門家です。特に、相続人間で意見が対立し、遺産分割協議がまとまらない場合や、遺留分額侵害請求などの争いが発生した場合には、弁護士が仲介して解決を図ることが求められます。また、家庭裁判所での遺産分割調停や訴訟手続きの代理も、弁護士の専門分野です。

2.2 遺産分割協議の代理

相続人全員で協議し、合意が必要な「遺産分割協議」では、弁護士が代理人として相続人を代表し、交渉を進めることができます。これにより、相続人同士の感情的な対立を避け、冷静かつ公平な協議が可能となります。弁護士は法律のプロフェッショナルとして、法的に正しい形で協議を進め、最終的に遺産分割協議書を作成します。

2.3 遺言書の作成や確認

遺言書の作成や確認についても弁護士がサポートします。遺言書には、法律に従った形式で作成しないと無効となる場合があります。弁護士が遺言書作成をサポートすることで、法的に有効な遺言書を残すことができ、相続人間のトラブルを防ぐことが可能です。また、遺言書がある場合の遺産分割手続きについても、弁護士が指導します。

遺言書で指定される遺言執行者には、弁護士が就任することも多くあります。弁護士が遺言執行者に就任することで、公平な立場から遺言者の意思を誠実に反映した執行を行うことが可能になります。

3. 税理士の役割と活用場面

3.1 相続税の申告と納税

税理士は、相続税に関する専門家です。被相続人の財産が基礎控除額を超える場合、相続税の申告と納税が必要になりますが、この手続きは複雑であり、間違った申告をすると後に追加で納税が求められるリスクもあります。税理士は、相続財産の評価を行い、正確な相続税額を計算し、申告手続きを行います。

3.2 相続財産の評価

税理士は、不動産や金融資産などの相続財産の評価も行います。不動産の評価には複数の方法があり、どの方法を選ぶかによって税額が変わることもあります。税理士が適切に評価を行い、相続税の節税を図ることで、相続人の負担を軽減することが可能です。

3.3 生前贈与や相続税対策のアドバイス

税理士は、生前贈与や相続税対策に関するアドバイスも行います。生前に財産を少しずつ贈与することで、相続時の財産額を減らし、相続税を軽減する手法が一般的です。税理士は、贈与税の仕組みを理解し、効果的な節税対策を提案します。

4. 司法書士の役割と活用場面

4.1 不動産の名義変更

司法書士は、不動産の名義変更(相続登記)の専門家です。相続が発生した際に、不動産を相続人名義に変更する手続きは、登記を行うことで初めて完了します。この登記手続きは、書類の準備や法的な知識が必要なため、司法書士に依頼することが一般的です。

4.2 相続手続き全般のサポート

司法書士は、相続手続き全般に関するサポートを行うことができます。戸籍謄本や遺産分割協議書などの書類作成を代行し、相続人がスムーズに手続きを進められるよう支援します。遺産が不動産中心の場合、司法書士は特に重要な役割を果たします。

5. 専門家を使い分ける際のポイント

相続手続きにおいては、弁護士、税理士、司法書士の役割を理解し、適切なタイミングで利用することが重要です。例えば、法的トラブルが発生している場合や遺産分割協議が難航している場合は弁護士に依頼するのが適切です。相続税の申告や財産の評価に関しては税理士が必要ですし、不動産の名義変更や登記手続きに関しては司法書士がサポートします。

また、複数の専門家が必要な場合もあります。例えば、弁護士が法的な面を担当し、税理士が税務面をサポートするなど、役割を分担して協力することが効果的です。

6. まとめ

遺産相続の際には、弁護士、税理士、司法書士といった専門家のサポートが不可欠です。それぞれが異なる役割を持ち、相続手続きを円滑に進めるために必要な専門知識を提供します。相続の内容や状況に応じて、適切な専門家を選び、サポートを受けることで、相続手続きがスムーズに進むとともに、相続人間のトラブルを防ぐことが可能です。

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