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親から相続した預金や不動産!名義変更をすべき最適なタイミングとは?

親が亡くなり相続が発生すると、預金や不動産といった財産の名義変更手続きを進める必要があります。相続手続きには一定の期限があり、名義変更を適切なタイミングで行わないと、手続きが複雑化する可能性や、思わぬ税負担が発生するリスクもあります。この記事では、親から相続した預金や不動産の名義変更の最適なタイミングと、手続きの流れについて詳しく解説します。

目次

1. 名義変更が必要な理由

親から相続した預金や不動産を相続する際には、名義変更を行わなければなりません。名義変更をしない限り、法律上の権利を正式に引き継ぐことができません。また、以下のような問題が発生する可能性があります:

  • 資産の凍結:親が亡くなると、預金口座は自動的に凍結され、相続手続きが完了するまで引き出しや振込ができなくなります。名義変更を行わない限り、預金を使用することができません。
  • 権利関係の不確実性:不動産の場合、名義変更を行わないと、法的にはその不動産を相続したことにならず、売却や活用ができません。さらに、名義変更をせずに長期間放置すると、相続人が亡くなった場合にさらに複雑な相続問題が発生します。

名義変更を適切に行うことで、預金や不動産を正式に相続し、今後の管理や活用を円滑に進めることができるのです。

2. 名義変更のタイミング

名義変更は、相続手続きの中でも重要なステップですが、タイミングを誤ると手続きが遅れるだけでなく、余計な負担が生じることがあります。では、預金や不動産の名義変更の最適なタイミングについて見ていきましょう。

2.1 預金の名義変更の最適なタイミング

預金口座の名義変更は、**相続税の申告期限(相続開始から10ヶ月以内)**までに完了させるのが理想的です。特に次のタイミングを意識して進めることが重要です。

  • 遺産分割協議が成立した後:預金を含む財産の分割方法が決まったら、すぐに名義変更手続きを始めます。分割協議が成立していない状態では、誰がどれだけ相続するのかが確定していないため、名義変更手続きを進めることができません。
  • 相続税の申告前:相続税の計算に預金が含まれるため、申告前に名義変更を行うことで、正確な申告が可能になります。
  • 葬儀費用の支払い:銀行口座が凍結されると、葬儀費用などの支払いに支障が出ることがあります。葬儀費用は銀行によって一部引き出しが許可される場合もありますが、可能であれば遺産分割協議を早めに終わらせ、預金の名義変更を完了させることが望ましいです。

2.2 不動産の名義変更の最適なタイミング

不動産の名義変更も、相続税の申告期限までに完了させるのが基本です。不動産は特に権利関係が複雑になるため、適切なタイミングで手続きを進めることが重要です。

  • 遺産分割協議後:不動産を誰が相続するかが決まったら、早めに名義変更の手続きを進めます。不動産の名義変更を完了させないまま長期間放置すると、売却や賃貸契約ができないばかりか、次の相続発生時に二重相続となり、さらに手続きが複雑化します。
  • 相続税対策:相続税の納付に不動産が関わる場合、評価額が確定し、納税の計算が完了する前に名義変更を行うことが重要です。不動産の名義変更が遅れると、相続税の納税スケジュールにも影響が出ます。

3. 名義変更を遅らせるリスク

名義変更を遅らせると、様々なリスクが発生します。

  • 法的な問題:相続人が亡くなった場合、さらにその相続人を含めた相続手続きを行うことになるため、手続きが極めて複雑になります。また、相続財産の一部を売却したい場合、名義が変更されていないと売却できません。
  • 税金の増加リスク:相続税の申告期限までに名義変更を行わないと、余計な延滞税やペナルティが発生する可能性があります。
  • 争続(相続トラブル)のリスク:相続人間での争いが発生した場合、名義変更をしていない財産を巡ってさらなるトラブルに発展することがあります。特に不動産などの高額資産は、後々の紛争の原因になることが多いため、早めの手続きを心掛けるべきです。

4. 名義変更の手続きの流れ

名義変更の手続きは、預金と不動産で少し異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。

4.1 預金の名義変更

  1. 銀行に相続の連絡:銀行に亡くなった事実を伝え、口座を凍結してもらいます。
  2. 必要書類の準備:戸籍謄本、遺産分割協議書、相続人の印鑑証明書などを準備します。
  3. 名義変更の手続き:銀行で必要書類を提出し、名義変更を行います。これにより、相続人の預金として正式に引き継がれます。

4.2 不動産の名義変更

  1. 登記所で手続き開始:相続する不動産が所在する法務局にて手続きを行います。
  2. 必要書類の準備:相続登記に必要な書類は、被相続人の戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本や印鑑証明書、遺産分割協議書、不動産登記簿謄本などです。
  3. 相続登記の申請:書類を揃えて法務局に提出し、相続登記を行います。これで不動産の名義が相続人に変更され、正式に権利が移行します。

5. 専門家に相談する重要性

名義変更の手続きには、法的な知識や手続きの専門知識が必要です。特に、相続人が複数いる場合や、財産が大きい場合、相続税対策が絡むこともあり、手続きが煩雑になることがあります。専門家に相談することで、手続きをスムーズに進められ、将来的なリスクを回避できます。

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