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相続税が掛からなくても申告書を提出することにより受けられる『3つ』のメリット

相続税が掛からなくても、相続人が申告書を提出することには多くのメリットがあります。申告書を提出することで、相続税の支払い義務がない場合でも、相続手続きがスムーズに進むだけでなく、将来にわたって有益な効果を得ることができます。

この記事では、相続税が掛からなくても申告書を提出する際に得られる3つのメリットについて解説します。

相続税
目次

1. 相続税申告の基本について

相続税申告は、相続財産の評価額が一定額を超える場合に行う必要があります。基礎控除を超えた場合にのみ、相続税が課されるわけではなく、相続税申告を行うことで相続財産を明確にすることができます。申告書の提出が必要ない場合でも、提出することによって、財産の分割や遺産分割のトラブルを防ぐために非常に有効です。

特に、相続財産が複数の不動産や金融資産を含む場合には、相続税申告を通じて詳細な確認ができます。税務署への申告は義務ではなく、申告しなくても法的には問題はありませんが、申告書を提出することには多くのメリットがあることを理解しておくべきです。

2. 相続税申告書を提出するメリット

ポイント

相続税申告書を提出することにより、相続税の支払いが発生しない場合でもいくつかのメリットを受けることができます。

2.1 相続財産の確定

相続税申告書を提出することで、相続財産が正式に確定します。このプロセスは、相続財産がどのようなものかを整理し、確定させる作業であり、相続人間で財産を分割する際に重要なステップです。申告書を通じて、評価額を正式に申告することで、後々の相続トラブルを防ぐことができます。

また、税務署が相続財産を確認することにより、将来的に財産の取り分に不安を感じることなく、明確な分割が可能となります。相続財産を確定することにより、相続手続きの進行がスムーズになり、問題が発生しづらくなります。

2.2 相続税の還付を受けられる可能性

相続税の申告書を提出すると、相続税の還付を受ける可能性があります。もし申告額が高く計算され過剰に税金を支払っていた場合、還付手続きを通じて過剰に支払った税金が戻ってくることがあります。

特に、相続財産の評価額を過小に申告していた場合、後から税務署に修正申告を行い、過剰に支払った税金を還付してもらうことができます。還付を受けるためには、申告期限内に修正申告を行い、証拠を揃えて提出する必要があります。還付を受けることによって、相続後の生活にゆとりを持つことができます。

2.3 相続人間のトラブルを防ぐ

相続税申告書を提出することによって、相続人間での財産分割に関する不明確さを排除することができます。特に相続人が複数いる場合、どの財産をどのように分けるかについて争いが起きる可能性があります。

しかし、申告書を提出して相続財産を確定させることで、相続財産の分割に関するルールが明確になります。これにより、後々のトラブルを防ぐことができ、相続人間の紛争を最小限に抑えることができます。また、税務署の確認が入ることで、相続人が納得できる形で財産を分けることができるため、公正な分割が実現します。

3. 相続税申告書提出のタイミングと注意点

注意

相続税申告書を提出する際のタイミングや注意点について、しっかりと理解しておくことが重要です。

3.1 相続税の基礎控除額を超えた場合

相続税の申告は、相続財産が基礎控除額を超えた場合に必要となります。基礎控除額は、相続人の数によって変動しますが、相続財産がこれを超えた場合、税務署への申告義務が生じます。

ただし、相続税が実際に発生しない場合でも、申告書を提出することにはメリットがあり、相続財産を明確にするための重要な手続きとなります。基礎控除額を超えていない場合でも、相続手続きの一環として申告書を提出しておくことで、後々のトラブルを回避することができます。

3.2 申告期限を守る重要性

相続税申告書には提出期限があります。相続が発生した日から10ヶ月以内に申告を完了させる必要があります。申告期限を過ぎてしまうと、延滞税が発生することがあり、場合によっては追加で加算税が課されることもあります。期限内に申告を行うことで、余計な費用を発生させず、税務署とのトラブルを避けることができます。

また、申告期限を守ることで、遺産分割の手続きが早期に完了し、相続人全員がスムーズに相続を進められるため、計画的に手続きを行うことが大切です。

3.3 申告内容に誤りがないか確認する

申告書を提出する際には、記載内容に誤りがないか十分に確認することが重要です。相続財産の評価額や申告書に記載された相続人の情報に間違いがあると、申告後に修正申告を行う必要が生じ、余計な手続きや費用が発生することがあります。

申告書の内容に不安がある場合は、税務の専門家に相談し、誤りを防ぐために事前にチェックしてもらうことをお勧めします。また、申告後も必要に応じて税務署とやり取りを行い、適切に修正申告を行うことが大切です。

4. 相続税申告書を提出する際の準備と書類

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相続税申告書を提出する際には、必要な書類を準備することが大切です。まず、相続財産に関する詳細な情報を収集する必要があります。これには、不動産の評価証明書、預貯金残高証明書、株式や債券などの金融資産の明細書などが含まれます。

また、相続人全員の戸籍謄本や住民票、相続関係図も必要です。これらの書類を整理し、税務署に提出することで、申告内容がスムーズに進みます。準備に時間がかかる場合があるため、相続税申告書を提出する前に十分な時間を確保し、必要書類を整えておくことが推奨されます。

特に、不動産や株式などの評価額の算定には専門的な知識が必要となる場合があるため、必要に応じて専門家に相談することが重要です。

5. 相続税申告を専門家に依頼するメリット

相続税申告は専門的な知識を要するため、税務の専門家に依頼することのメリットは大きいです。税理士などの専門家は、複雑な相続財産の評価や申告手続きをスムーズに行ってくれます。特に、相続税が発生する場合、専門家の助けを借りることで、適正な評価額を算定し、税務署に提出する申告書を正確に作成できます。

また、専門家に依頼することで、税務署とのやり取りがスムーズに進み、申告漏れや誤りを防ぐことができます。さらに、相続税が還付される場合や、税負担を軽減するための戦略を立てることもできます。税理士に依頼することで、相続税申告が確実に行われ、安心して相続手続きを進められます。

6. まとめ

相続税が掛からない場合でも、相続税申告書を提出することには多くのメリットがあります。申告書を提出することで、相続財産が確定し、相続人間のトラブルを防ぐことができます。

また、過剰に支払った相続税を還付してもらえる可能性もあります。相続税申告書を提出することによって、財産分割がスムーズに進み、相続後の生活がより安定することが期待できます。

申告書の提出を通じて、相続人全員の合意を得ることができ、問題を未然に防ぐことができます。期限内に申告を行い、必要な書類を準備することで、後々のトラブルを避け、円滑に相続を進めることができます。

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